研究室活動

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本ページでは本研究室で卒業研究に取り組まれた方々の記録を残します.本研究室で学ぶことを希望される方は参考にしてください.さらに詳しい情報がほしい方や面談を希望される方は私(大矢)までお気軽にメールをしてください.
This page is the repository of thesis research in my laboratory. Please take a look if you would like to study in my laboratory. If you want to get more information or have an interview, please feel free to contact me by e-mail.

大学院生の受け入れについて

以下に本研究室でどのような大学院生を受け入れているかということについて,簡単に記載したいと思います.以下の内容は2025年時点の本研究室にのみ当てはまる内容であることにご注意ください.
大学院から本研究室で研究を行うことにご興味のある方の研究室訪問は歓迎しますので,お気軽にご連絡ください.特に学部生時点での指導教員が私でない方が,大学院で本研究室を志望される場合には,必ず事前に研究室訪問をお願いしたいと思います.「研究室訪問」はオンラインでも可能です.

修士課程

2025年現在,東京科学大学理学院数学系の大学院入試の選抜は高いレベルで行われていると思いますので,大学院入試で合格された方は問題なく受け入れることが可能です. ただし,1学年あたりの受け入れ可能人数の上限はありますので,上限を上回る場合にはその中でも選抜を行うことになります.

大学院で広い意味でリー環の表現論に関係する研究をしたいという場合には, の最初から「VI. REPRESENTATION THEORY」(Section 24)までに相当する内容を大学院進学までに習得しておいていただけるとスムーズに研究に入れると思います. ただし,本書の内容は非常に重要で基本的なので,急いで読むというよりは確実に習得していただくことが望ましいです.
余裕がある場合には,Kac-Moodyリー環や量子群の勉強等に進んでいただけると指導教員の研究内容には近いですが,Humphreys相当の内容の勉強が終わっている場合には本人の希望にあわせてその後の勉強内容を考えたいと思いますので,お気軽にご連絡ください.

また,表現論に関係することは学部で全然勉強していないものの,すでに自分の研究成果を別に持っていて,あとは本研究室で表現論の視点を学べばさらに自分の研究が発展させられるはずというようなビジョンを持っている方は,表現論に関係することを学部で勉強していなくても志望していただければと思います.

これに加え,博士課程への進学を希望される方は,研究室で行うセミナーの準備だけではなく,自主的にゼミを行ったり情報収集をしたりする力が必要になるのではないかと思います.

博士課程

広い意味でリー環の表現論に関係する研究をしたいという場合には, の最初から「VI. REPRESENTATION THEORY」(Section 24)までに相当する内容は必須と言えます.これに加え,修士課程までで「自分の専門」と言える内容を1つ以上何か習得していることが望ましいです.これは,修士論文で研究に取り組んだ内容が通常は相当すると思います.修士課程でオリジナルな結果は出ていることは必須ではありませんが,「自分の専門」と言えるくらい使いこなせるものがあることは必要です.
また,数学の論文は英語で書くことになりますので,英語の文献に慣れておいていただけるとありがたいです.

予備知識に関しては,修士での研究内容がリー環論とは関係がなくて,Humphreys相当の内容を勉強していないという方でも,すでに研究成果があり,本研究室で表現論の視点を学べばさらに自分の研究が発展させられるはずというビジョンを明確に持っている方については,受け入れられる可能性があります.そのような場合には,お気軽にお問い合わせください.

博士課程でも指導教員と行うセミナーを通して研究課題を模索していくことになりますが,研究課題の素案は自分で考えられることを期待します.もちろんこの分野でどういう問題があるか聞いてもらうことは歓迎しますが,博士課程では自分が研究者としてどのようなことに興味があるのかという方向性を持っていることが重要だと思います.それをブラッシュアップするような形で研究室での研究をすすめたいと思います.
ここで,「研究課題の素案が考えられる」とは,アバウトに「表現論関係の研究がしたい」「クラスター代数を扱いたい」というくらいではなく,例えば学振特別研究員DC1の申請書の草案が自分1人で書けるというようなことが基準になると思います.実際,修士課程から本研究室に在籍されていて,博士課程進学を希望される方には,M2の時にDC1への申請を行っていただくようにお願いしております.

また,博士課程で研究を行われる方は,研究室で行うセミナーの準備だけではなく,自主的にゼミを行ったり情報収集をしたりする力が必要になるのではないかと思います.

卒業研究に用いられた主な参考文献(順不同)

以下はこれまでの4年生の卒業研究に用いられた主な参考文献のリストです.現在進行形で使用中のものも含みます. なお,文献の順番に深い意図はありませんが,私の専門に近いものは比較的上の方に書いてあります.(「専門に近さによる順位付け」ではありません.) 修士課程以降でも本研究室で学びたいという方は★が付いている本の分野の内容を勉強されることを推奨します. 特に,J.E. Humphreys, Introduction to Lie algebras and representation theoryに書かれている内容を大学院進学までに習得されていると,進学後の数学の議論がスムーズです. また,修士課程に進学される方は学部生のうちから英語の文献に慣れておくことをおすすめします.
おすすめの本は以下にあるものだけではありませんので,ご興味のある方は是非私までご連絡ください.

論文

2024年度修士論文(東京科学大学)

2022年度修士論文(芝浦工業大学)

2022年度学部生卒業論文(芝浦工業大学)タイトル

2021年度学部生卒業論文(芝浦工業大学)タイトル

2020年度学部生卒業論文(芝浦工業大学)タイトル

現在の研究室メンバー(敬称略,東京科学大学,学籍番号順)

博士課程

野萩 遼太郎

修士課程

遠藤 維人,永野 寛,浦川 知柔,古川 空,南出 倖成

学士課程

赤田 知樹,横田 直樹

研究室卒業生(敬称略,学籍番号順)

2024年度修士(東京科学大学)

落合 琴美

2024年度学士(東京科学大学)

宮本 究,浦川 知柔

2023年度学士(東京工業大学)

遠藤 維人,永野 寛

2022年度修士(芝浦工業大学)※

伍 軒宏

2022年度学士(芝浦工業大学)※

髙橋 颯太*,岩根 沢弥,秋庭 陸*,小水内 優奈,瀧ヶ崎 眞平,菊地 遼 (*=大矢の大学異動に伴い,実質指導は2022年8月まで)

※2022年度は年度途中で大矢が大学異動をしたため,大矢は卒業時のオフィシャルな指導教員ではありません.

2021年度学士(芝浦工業大学)

戸野本 祥克,加藤 諒,河村 優斗,中原 瑞季,福嶋 郁海,望月 翔太,矢島 怜

2020年度学士(芝浦工業大学)

梅田 沙希,伍 軒宏,田代 大騎,角田 崇斗,藤江 凌也,銭 京文


最終更新日 : 2025年4月9日.